ユニセフハウスでは、ガザ出身のフォトジャーナリストとして現地で活動し、本年4月に空爆を受けて亡くなったファトマ・ハッスーナさんの作品の写真展を開催中です。
本写真展は、ドキュメンタリー映画『手に魂を込め、歩いてみれば』の公開(2025年12月5日)にあわせて開催されます。戦争下のガザで撮影を続けるハッスーナさんと監督とのビデオ通話をもとに制作されたこの映画は、無数のニュースに埋もれてしまう人々の生活や苦悩、そしてかすかな希望を映し出すファトマさんの眼差しを通して、私たちがともに見つめるべき現実を映し出します。
本展は、ファトマさんの遺作となった写真作品をご覧いただける貴重な機会となります。戦火のガザを生きた人々の現実が伝わる空間をユニセフハウスで体験ください。

©Fatma Hassona
「今こそ、この戦争を撮って
世界に見てもらわなければ。
他に誰がやるの?」
——ファトマ・ハッスーナ
併催の「ユニセフ職員が見たガザの子どもたち」ミニパネル展では、現地で支援を続けるユニセフの職員が撮影した現地の子どもたちの写真なども展示します。
ガザの現実を伝える両展は、「世界の子どもと出会う場所」をテーマにしたユニセフハウスの常設展示とあわせて無料でご覧いただけます。ぜひこの機会にユニセフハウスに足をお運びください。
■「ファトマ・ハッスーナ写真展」
併催「ユニセフ職員が見たガザの子どもたち」ミニパネル展
会期:2025年12月11日(木)~2026年2月19日(木)
会場:ユニセフハウス(東京都港区高輪4-6-12)
開館日時:月曜~金曜、第2・第4土曜 10:00~17:00
※祝日、12/27~1/5は休館

■ 映画『手に魂を込め、歩いてみれば』
廃墟のガザで撮影を続けるフォトジャーナリストと、彼女を見守るイラン人監督との1年にわたるビデオ通話で紡がれた比類なきドキュメンタリー。空爆や飢餓、不安にさらされながらも、街の光景や人々の力強さを写真に収め続けたファトマ・ファッスーナ。監督が「彼女は太陽のような存在」と称賛したファティマはしかし、カンヌ映画祭での上映が決まった直後の2025年4月16日、家族とともに空爆で命を奪われます。残された彼女の映像と言葉は、今も「声をあげることの意味」を私たちに問いかけています。12月5日(金)より、ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国順次ロードショー。
登場人物:セピデ・ファルシ、ファトマ・ハッスーナ
監督:セピデ・ファルシ
プロデューサー:ジャヴァド・ジャヴァエリー
製作:Reves d‘Eau Productions、24images Production
配給:ユナイテッドピープル
2025年/フランス・パレスチナ・イラン/113分
